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著者からのメッセージ

野球伝来から一高、早慶、甲子園、プロ野球と続く連綿たる野球の流れを描く

   小関 順二
2014年12月発行 会報第14号より
「野球は国技」と言われるほど国民的な人気を持ち得ているにもかかわらず、日本には野球の“通史”がありませんでした。明治5年、アメリカのお雇い外国人、ホーレス・ウィルソンによってもたらされてから、一高黄金時代、早慶並立時代、甲子園大会開催、プロ野球誕生まで続く大まかな野球の流れを、人や事件ではなく、グラウンドや球場など土地の履歴によって書き表したいと思いました。
 しかし、たかだが140年くらいの野球史がひと筋縄にはいきません。野球殿堂博物館へ行き野球関連図書の読み込みから始まり、たとえば慶應義塾大学最初の練習場、稲荷山グラウンドのことを書くときには、慶應義塾福澤研究センターまで出向いて資料や写真を地図と照らし合わせて場所を特定し、その場所にまつわるエピソードを『慶應義塾野球部百年史』から拾い出すという、気の遠くなる作業を4年間にわたって続けました。
 ホーレス・ウィルソンの野球伝来から王貞治の少年時代まで、取り上げた野球史の現場は13箇所。そのすべてに足を運び、そこで繰り広げたであろう一挙手一投足に思いを致し、それを忠実に原稿に再現しました。この本を書いてから、私はさらに野球が好きになったようです。

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